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原発事故! すべての責任は“東電だけ”にあるのか

Category : 東北地方太平洋沖地震
 日本を襲った史上最悪の地震と大津波。実際の政治ではアップアップだった菅政権は、日本の危機に直面して何とか態勢を立て直したかに見えた。

 政治家にとって目標はハッキリしている。一刻も早く被災地を救援することだ。行方不明者の捜索、避難所の設定、情報網の確立、国民への正確かつ迅速な広報。また国の自衛隊、警察、消防といった組織をどう動かしていくか、物資の輸送をどうするか、という初動こそまずまずだったように見えたが、時間がたつにつれ、ほころびが目立つようになった。その1つは何と言っても東京電力の福島原子力発電所である。



●後手後手に回った

 大津波によって非常用の冷却に必要な電源装置がやられ、自動的に運転を停止した第一原発の1号機、2号機、3号機が安全に冷温停止状態にならないというところから問題が始まった。その後の展開を見ていると、東電、原子力安全・保安院、そして内閣と情報の伝わり方が遅い。そのためあいまいな言い方が増え、「健康に直接被害を与えるような水準ではない」と繰り返すばかり。これでは疑い深い記者はもとより、テレビで直接会見を聞いている国民も納得させることはできない。

 枝野官房長官は理解力が高いせいか、途中から何とか態勢を立て直してきたが、その分、東電からの情報の上がり方が遅いことに明らかに苛立ってきたように見えた。こうした状況の中でまったく役に立っているように見えないのが、専門家であるはずの原子力安全・保安院である。「万が一の事態に的確に対応する」という保安院の言葉が虚ろに響く。東電から上がってくる情報を右から左に流すだけだから、突っ込んだ質問をされると「確認できていない」と繰り返すだけだ。

 炉心の冷却がうまくいかないと言われていた時点で、ネット上では「使用済み燃料貯蔵プールの水温が上がっている。対策が必要」という情報が流れていた。非常用電源が働いていないということは、貯蔵プールの水も循環できず、時間がたてば問題になるという指摘である。そして地震発生後4日目の15日に、4号機で火災が発生する。さらに16日には3号機でもプールの水が抜けてしまったようだということになり、自衛隊への出動命令が出るなど、後手後手に回った印象は否めない。


●企業任せでいいのか

 すべてが落ち着いたとき、事故がどのように進行したのか、違う対処法があったのか、安全策の考え方を見直さなければならないのか、つぶさに検証する必要がある。また大きなリスクにさらされたとき、情報とともに、誰が責任をもって意思決定するのかを問う必要があるだろう。

 今回、内閣と東電が統合対策本部を設置したのは5日目のことだった。4号機から煙が出ている映像が放映されているのに、官邸に1時間も情報が来なかったことにいらだった首相が提案したのだという。そして東電に乗り込んだ首相は、経営陣に対し厳しい言葉で責めたと伝えられている。

 東電からの情報の出方に問題があったことは事実だと思うが、問うべきは、原発の事故があったときに企業任せでいいのかということである。どこかの時点で、企業の経営判断を超えた判断が必要なときがある。今回で言えば、冷却を必要とする原子炉に海水を注入するという決定をしたときである。外部電源が全部ダメという状況下で、ポンプ車を動員して海水を注入するというのは、東電にとってはそう簡単な決定ではない。1号機は最も古い原子炉とはいえ、海水を入れれば「廃炉」も覚悟しなければならない。新しく建設すれば3000億円ほどの資金が必要だ。

 専門家は「通常使う純水が間に合わなければ海水で冷やすしかない」と指摘していたが、巨額の損失を覚悟して海水を注入するという決定は、発電所の所長で決められることではあるまい。経営トップの決断を得ようとすれば、当然時間がかかるし、現場の状況をよく知らないトップは何とか発電所を救おうとするだろう。

 だからこそ事故が起きて、国に通報しなければいけないような事態になったときには、国が指名した専門家集団が、企業から完全に指揮権を奪い、迅速に事態を収拾する決断を現場でしなければならないと思う。もちろんそのためには、国つまりは総理大臣がその指揮官の決断を完全にバックアップする(結果はどうなっても責任を総理が持つということだ)姿勢がなければならない。



●ロス地震で活躍したFEMA(連邦危機管理庁)

 神戸大地震の前年、米国でロス地震があったとき、FEMA(連邦危機管理庁)が大活躍をした。救援活動、復興活動などで他の組織(州や郡の役所、警察、消防、軍、州兵など)をすべて統括する指令機関になった(日本でもこうした組織をつくろうという構想はあったが、立ち消えになっている)。そうした組織があって、その1つの組織として原子力に関する専門家集団がいればいい。

 ついでに言えば、FEMAのような組織が、情報を集約して人員の配置から物資の輸送まですべての責任を負っていれば、問題になっている燃料不足などは防げたかもしれない。陸路も海路からもガソリンや灯油を運ぶことは可能だし、どこの港を使うかどうかが決まっていなくても船を現地に向かわせるぐらいのことができるからである。

 100年に一度の災害に備えなければいけないのかという議論もあるだろうが、大災害に見舞われたときに訓練された組織がなければ間に合わない。このことを忘れてはならないと思う。



http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1103/17/news024.html

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